院長の知恵袋

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震災後の子供の心(中高生の子供達)

中高生の子供達は、殆ど大人と変わらない反応が見られます。 元気がなくなり、それまで活動的だった子供が家に籠ってしまうこともあります。 大人と同じように鬱的になったり、ひどい場合は「死」を考えるようになったりします。  こういう子供への対応としては、周囲の大人がいろいろな社会活動の場を準備して あげることが大切です。子供が抵抗なく活動に参加すると順調に回復し易くなります。 現実の活動で体を動かし、人と関わり、楽しさや役立ち感を得ることは外傷体験から の回復に不可欠です。

具体的には下記のことが起こります。 □睡眠や食事が普通に摂れず、生活リズムが乱れる
□自分のことばかり考えて引き籠る
□自分の無力さに悩む
□恥ずかしいという気持ちや罪の意識を感じていることも多い
□抑うつ的になりものの見方が悲観的になる
□大人びた行動や態度、逆に反抗的・非協力的な態度をとることもある
□行動範囲が狭くなる
□外傷体験への復讐や後先を考えない行動をすることがある
□性格が変わったり、大切な人との関わり方が変わったりする
□自分の不安やストレス反応に対する友達の反応をとても気にする
□集中力の低下や学業成績の低下